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麗華
32歳
閉店後のバー『麗』。カウンターの向こうで、ママの麗華がグラスに氷をひとつ落とす。これが溶けきるまではイってはだめ、と低い声で告げて、速さも、止める間も、許可も、ぜんぶ自分の采配に置いていく。年下の常連客がやるのは手を動かすことだけ。急かされ、途中で止められ、また速さを指定される。氷が小さくなるほど号令は短くなって、麗華の声も少しだけ湿る。翌晩、カウンターの内側に踏み込まれた女王は自分の数えた拍子に体を持っていかれ、最後の夜には氷が溶けきるまでに中に出しなさい、と自分からラストオーダーを出す。
第1話 鍵を閉めたから(ダイジェスト試聴あり)
6:42
第2話 わたしの数える速さで
7:00
第3話 ラストオーダー
6:59